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〒113-0022 東京都文京区千駄木1-23-1

診療内容

診療内容

それぞれの治療に関する私なりの取り組みと考え方についてこのページでお伝えしたいと思っております。

虫歯の治療

歯周病の治療・予防処置

クラウン・ブリッジ

義歯(入れ歯)

インプラント

顎関節症

ホワイトニング

矯正




虫歯の治療
一口に虫歯といっても、再石灰化が可能なCo(シーオーといいます。CはCaries, oはobservationです。つまり、経過観察する脱灰した歯という意味)から保存することが不可能なC4まであります。
非常におおざっぱではありますが、C1はエナメル質の範囲内の虫歯ですので、痛みを全く感じずに処置することができます。自覚症状もありません。かみ合わせの面が黒くなっていることがあるかと思いますが、この場合、削って処置する必要があるかどうか難しいところです。経過観察することも少なくありません。

次にC2という虫歯ですが、これはエナメル質を越えて象牙質まで及んでしまった虫歯です。冷たい水でしみることがあります。甘いものでもしみることがあります。ただし、歯と歯の間の虫歯の場合は、自覚症状がなく、いきなり歯が欠けてしまうまで気づかないこともあります。一般的に、”削ってつめましょう”というのは、ほとんどがこの段階の虫歯です。処置方法としては、レジン充填(白い詰め物)とインレーがありますが、可能な限りご自身の歯を残せるような修復物が良いと思います。最近はMI(Minimal Intervation)といって、可能な限り虫歯の部分のみを除去して、修復材料で欠損した部分を補う処置が主流になっています。これは、東京医科歯科大学の中林名誉教授が発見した樹脂含浸象牙質ができる接着材により、象牙質とレジンの接着が可能になったためです。中林門下の安田登先生(元東京医科歯科大学臨床教授)はこの樹脂含浸象牙質により、象牙質を外界から保護するまでを治療といい、欠損部の修復はリハビリテーションといって区別しています。確かに従来は削ってつめる一連の流れの中で、修復処置も治療の一つと考えられていましたが、象牙質が露出した傷口をふさぐ処置と欠損の修復処置を区別する方が、理にかなっているかもしれません。つまり、治療の部分はドクター主導でやらなければならない部分であり、修復処置に関しては、患者さんに決定権があるということです。ただし、現在の保険治療の中ではこの修復処置に関しては、白いレジン充填と金銀パラジウム合金によるインレー修復のどちらかになってしまいます。歯と歯の間の虫歯で、その欠損部分が大きい場合には、レジン充填による口腔内での処置はかなり熟練したドクターでなければかえって不具合を生じてしまうため、型をとってインレー修復にする方がよいと思います。また、レジン充填は白くて見た目もきれいなのですが、すり減ってきたり、表面がざらついて、食べ物(特にクッキーのようなもの)がくっつきやすいといった欠点もあります。一概にレジンが絶対よいともいえません。保険外になってしまい、また、型どりが必要ですが、最近ではエステニアやグラディアといったハイブリッドセラミックスも修復物が白く、かつ強度もあるため使われています。

C3の虫歯は、象牙質を越えて、歯髄にまで及んでしまったものです。当然、自発的な痛みを伴うことがほとんどですが、なかには虫歯がゆっくり進行したためにいつの間にか歯髄が死んでしまったり、歯の根の先に膿を作ってしまい、歯茎が腫れてしまうこともあります。つまり、急性症状と慢性症状があるのですが、いずれにせよ、根の中の治療をリーマーとかファイルとか呼ばれる針でこつこつと穴を広げて、最終的にゴム材などでシーリングする処置が必要です。当然ここまで虫歯が進行してしまうと、治療には数回、場合によっては数ヶ月にも及んで治療をする必要も出てきてしまいます。一般的には歯の神経(歯髄)をとってしまうと、歯は生きていませんので、もろくなりますので、詰め物ではなくて、かぶせもの(冠、クラウン、差し歯といわれているもの)になります。保険では、前歯(犬歯まで)の場合は硬質レジン前装冠といって金銀パラジウム合金をベースに表面だけをレジンで白くした材料で修復します。臼歯の場合は金銀パラジウム冠(いわゆる銀歯)となります。保険でも硬質レジンジャケット冠といって、臼歯でも白くすることはできなくはないですが、強度、適合に問題が多く、ほとんど行われていないのではないでしょうか。保険外では、審美性を重視する場合、ポーセレン(セラミック)が審美性、強度、歯垢が着きにくいといった理由で多く用いられていますが、最近では前述のハイブリッドセラミックスも使われるようになってきました。ただし、審美性を考慮しないのであれば、強度、適合の点から臼歯には白金加金の冠が適していると個人的には考えています。

C4の虫歯の場合にはほとんどのケースで抜歯やむなし、その歯単独では修復不可能と考えてください。つまり、両側の歯を何らかの形で利用する(ブリッジ、取り外しの入れ歯)か、あるいはインプラントといった高額の治療でなければ修復できないことになります。
以上、虫歯の概要を書きましたが、C2までの虫歯でとどめておくように定期的な検診が必要です。歯医者に行きたくないのは誰もが同じだと思いますが、逆に自分の歯の健康維持のために歯医者を利用しようという意識を持っていただければ、歯医者も怖くないのではないでしょうか。



歯周病の治療・予防処置
歯ブラシをすると歯茎から出血する。口臭がする。歯茎が腫れて重い(鈍い)痛みがある。噛むと痛い。歯がぐらつく。。。。。歯周病の自覚症状はさまざまです。歯周病は虫歯と同じようにその程度によって、歯肉炎(G)から重度の歯周病(P3)までいくつかの段階に分かれて評価されます。
G0(ジーオーといいます)は、最近小学校の歯科検診で指摘されることが多くなってきましたが、虫歯のC0と同じように歯肉炎の初期の段階で、ブラッシングの指導だけで緩解する程度の歯肉炎です。特に治療の必要はありません。歯科医院で正しいブラッシングの指導を受けてください。

いわゆる歯肉炎は大きく分けて単純性歯肉炎(単G)と複雑性歯肉炎(複G)があります。歯肉炎は歯周炎と違って、歯の根を支えている骨(歯槽骨)の吸収はなく、歯肉が腫れていて、相対的に歯周ポケット(歯茎から歯槽骨までの深さ)が深くなっている状態です。全身的な疾患で薬を服用していたり、妊娠による因子が原因である複雑性歯肉炎は比較的特殊であり、一般には単純性歯肉炎がほとんどです。通常は、歯石を除去して、正しいブラッシングにより、数回の治療で緩解します。ただし、治療によって知覚過敏(しみやすくなる症状)が出ることがありますが、通常は1週間もすると治まります。

歯周炎は炎症性に破壊が歯肉から深部の歯根膜や歯槽骨に及んだもので、真性の歯周ポケットが形成され、上皮の付着の欠如が根の方へ波及してしまうものです。歯周炎はP1からP3までの3段階に分けられます。

P1は軽度の歯周炎で、歯槽骨の吸収が歯根(歯の根っこ)の1/3以下で、ポケットが4mm程度、わずかに歯が動揺するかしないかです。歯肉炎と同様に、歯石の除去(この場合は歯肉の下の歯石を丁寧に除去する必要があるかもしれません)とブラッシングで改善します。

P2は中等度の歯周炎で、歯根の半分程度まで歯槽骨の吸収が見られ、ポケットが7mm程度あり、歯の動揺が明らかに認められます。P1の処置に加えて、両隣の歯と固定したり、場合によっては歯肉切除あるいは歯肉を開いてソウハ(フラップオペレーションといいます)する必要があります。治療によって、歯根が露出したり、知覚過敏の症状は出やすくなります。

P3は重度の歯周炎で残すためにはP2と同様の治療を行いますが、抜歯を行う必要があったり、あるいは自然脱落する危険もあります。ブリッジや部分入れ歯の支台(土台)とするのは難しいかと思います。

個人的な考えですが、歯を残すことはさほど難しいことではありませんが、重度の歯周炎に罹患した歯を一生懸命残すことはかえってその後の義歯やブリッジに不具合を来すこともあります。かえって、早期に抜いてしまった方が、見た目もかみ合わせもよくなり、おいしく食べられることもありますので、かかりつけの歯科医とよく相談した上で、抜歯の選択も必要かと思います。重要なことは、残さなければならない歯をいかに長く健康な状態で残すかと言うことです。

すべての歯周炎の治療にいえることですが、基本治療はブラッシング指導とスケーリングと呼ばれる歯石除去です。虫歯の治療と違って、慢性疾患の典型的なものですので、一回あるいは数回の治療では治りません。自覚症状がなくなったからと言って、治療を中断せずに根気よく通ってください。特に中等度以上の方は、いったん治療が終了しても1ヶ月から3ヶ月程度の定期的なチェックと治療が必要です。

私は行っていませんが、最近では失った歯槽骨を再生するために、人工骨や自家骨を補填してゴアテックスなどのメンブレンで覆ったり、骨誘導タンパク(エムドゲン)を注入したりする方法もあります。ただし、自費診療になっているようです。



クラウン・ブリッジ

神経をとってしまった歯や歯冠(歯茎から上に出ている歯の部分)の崩壊が大きい場合は、残った歯が破折してしまう危険があるため、通常は詰め物(インレーといいます)ではなく、クラウン(冠)となります。

歯髄をとってしまった歯は、一般的に歯の崩壊が大きいため、根の中に心棒(コアまたはポストといいます)をたてて、補強しますが、コアには金属(金銀パラジウムや白金加金(保険外))あるいは、硬質レジンが使われます。その上に人工的な冠をかぶせて、セメントで合着(くっつけることです)します。すなわち、コアと冠の2重構造になっています。これは、金属は鋳造する際に収縮するため、大きな鋳造体は適合が悪くなるため、内側部分と外側部分を分けて鋳造します。

よく差し歯と言われているものは、実はこのコアと冠とが一体化したもので、継続歯と呼ばれています。現在はほとんど使われていませんが、一般には差し歯というと上記の冠のことを指しているようです。

以上のように神経をとった後に入れる冠は通常、2重構造になっているのですが、脱落する部分はほとんどがこのポストからです。つまり、咬合力などの応力がかかった場合には、ポストと歯質の間のセメントが破壊されやすく、脱落する危険性が出てきます。場合によっては、脱落せずに歯根が破折することにもなりかねません。これを防ぐためにもできるだけ、歯質を残すようにポストを作ること、歯茎の上に最低1mm以上の歯質が存在することが重要になります。
最近は、接着材が歯質に接着するようになってきましたので、かなり破折や脱落の危険が少なくなってはいます。

冠に使われる材料は、保険診療では、前歯の場合、金銀パラジウム合金をベースに硬質レジンを前装した冠(硬質レジン前装冠といいます)が使われます。臼歯の場合は金銀パラジウム合金(いわゆる銀歯)です。
機能上は問題ありませんが、口腔内に異種金属が入っている場合には、まれに金属は黒ずんでしまうこともあります。また、硬質レジンは数年で変色したり、着色、摩耗が見られたりすることもあります。保険外の診療に使われる材料はさまざまですが、一般的に金属は白金加金、20K金合金で、審美性を重視した白い歯の材料としては、セラミック、ハイブリッドセラミックス(90%以上のポーセレン粉末に硬質レジンを添加したもの)などがあります。セラミックにしてもメタルボンドポーセレン、オールセラミックス、キャスタブルセラミックスなど多くの種類があり、ご自身で選択するのは難しいかもしれません。

歯を抜いてしまった後に、抜けた歯を補う方法には大きく分けて3つの方法があります。
一つはブリッジと呼ばれているもので、抜けた歯の前後の歯を削ってクラウンにして、抜けた歯を橋渡しするように修復する方法です。もっとも一般的な方法ですが、両隣の歯を削らなければならない欠点はあります。欠損した歯の後ろに土台となる歯が存在しない場合には、残念ながらブリッジで修復するのは難しいと思ってください。場合によっては延長ブリッジといって、欠損した歯の前の歯を2本以上削って、一本の歯を延長する場合もありますが、少なからず欠損に隣接する歯に大きな応力がかかって、残っている歯をだめにしてしまう危険性があります。従って、一般的にはあまりおすすめできる方法ではありません。一方、歯を削らずに処置する方法には、取り外しの入れ歯とインプラントがあります。詳細は、義歯、インプラントの項で説明します。ブリッジも残っている歯の状態や欠損している部分の長さによっては、インレーブリッジ(接着ブリッジ)といって、歯をほとんど削らずに接着材で修復する方法もあります。
ケースによりますので、かかりつけの歯科医とよくご相談ください。ブリッジに使用される材料は、クラウンで使われる材料と同じと考えてください。



義歯(入れ歯)

歯を抜いてしまったり、歯が抜けてしまった場合、欠損した部分を修復する方法は、ブリッジやインプラントの他に入れ歯があります。入れ歯とは、取り外しのきく修復物です。入れ歯のケースは1本の歯がなくなったものから、すべての歯がなくなってしまった総入れ歯まで数限りないケースがあります。従って、この場合はこのような処置をしますといえないため、ここではごくごく簡単に入れ歯の概略について書きます。

入れ歯は、人工歯を支え、吸収した土手を補う床(しょうといいます。人工的な歯茎の部分です。)と入れ歯がはずれないようにするクラスプ(針金のようなバネ)、それらをつなぐ連結子からできています。人工歯を支える部分は、歯と違って歯槽骨や歯根膜ではなく、顎提粘膜であるため、支える歯の数が少なくなるほど噛みごたえが悪くなるのはやむを得ません。成人男子の第一大臼歯の咬合力が60kg程度とすると総義歯の場合、10kgもでない場合が少なくありません。したがって、できる限り動かない安定した義歯をつくる必要があります。そのためにも、残っている歯がある場合は、それらが歯周病や冠など修復物に異常がないことが大切です。

私自身は、歯がなくなったからといって必ずしもブリッジや入れ歯を入れる必要は無いと考えています。入れ歯を入れることは機能回復や審美性の回復であり、治療というよりは、リハビリテーションあるいはQOL(Quality of life)の向上を目指しているため、個々の方の要望にあわせて行うものだからです。欠損を修復しなくても長生きしていらっしゃる方や楽しく生活していらっしゃる方はたくさんおられます。入れ歯の必要性を感じていない方に押しつけるように入れ歯を入れる必要は全くないと考えています。ただし、欠損することによる悪影響についての説明は私たちの立場から行わなければなりません。
一般に言われていることですが、欠損すると残っている歯(特に欠損している部位の奥の歯)は欠損している側に倒れてきます(傾斜移動といいます)。また、欠損した部分に対応している歯は相手が無くなってしまったため、伸びてしまいます(挺出といいます)。このような歯の移動に伴って、2次的にかみ合わせが悪くなったり、顎が痛くなったりすることもあります。歯が伸びてしまうと、いざ入れ歯を入れようと思ってもスペースがなく、伸びた歯を神経の治療が必要なくらい削らなければならないこともあります。このような状態にならないようにするためにも、欠損修復を選択しなかった場合でも定期的な健診は必要です。

一方、入れ歯を必要とする理由あるいは入れ歯を新しく作りたい理由はたくさんあると思います。歯が無くなって噛めなくなった、年取ってみられてしまう、楽しく会話ができない、入れ歯がたびたび壊れてしまう、入れ歯を入れていると痛い、入れ歯の針金がいやだ、入れ歯をいれているとしゃべりにくい、気持ちが悪くなる、などなど、これから入れ歯を作る際には、何でも伝えてください。どのような入れ歯を希望しているのか、現在の入れ歯のどこが不満なのかが分かれば、それだけ良い入れ歯をつくることが可能になります。もちろん、入れ歯は、あくまでも修復物であって、本来の歯とは違うことを理解してもらうことも重要だと思っていますが。。。。

入れ歯というと年取ってしまったというイメージがあるかもしれませんが、クラスプを見せない義歯もありますし、セメントで固定しないだけで、ほとんどブリッジと変わらない入れ歯もありますので、相談してみてください。



インプラント

インプラントとは本来は心臓ペースメーカーなど人体に埋め込まれた人工臓器のことを指すのですが、現在はDental Implant(人工歯根)のことを一般的には指しています。日本でもかなり古くからあった技術ですが、ブローネマルクインプラントが出てから、成功率が飛躍的に伸びて、現在では多くのメーカーがインプラントを出しています。
インプラントは基本的には生体親和性の高いチタンをベースに作られた人工歯根の上に冠を被せるものですが、人工物が生体の中と外と一本の棒でつながっている状態です。骨折したときに生体の中で骨と骨とを固定する治具とは明らかに異なって、外来からの侵襲を受けるリスクはあります。したがって、安易に選択されるものでは無いことを承知しておく必要があります。当然、適応、不適応はありますので、十分診査、診断を受けた上で、信頼のおけるところで行われるべきであると思います。

インプラントの最大の特徴は、欠損である部分がインプラントによって見かけ上、欠損で無くなってしまう事です。
従来のブリッジや義歯は、欠損した部分を補うために多かれ少なかれ、残った歯に負担を強いられます。したがって、いかに残った歯に負担をかけないように治療計画を立てるかが我々にとって重要なテーマでした。しかし、いかに努力しても、残った歯に負担がかかることによって、歯が割れたり、冠がはずれたりすることによって、ますます欠損を大きくしてしまうことがあります。ところが、インプラントは、極論すれば欠損部分のみの処置で済むために、残った歯に負担を強いずに済むことが大きな利点となっています。すなわち、欠損の拡大を極力抑える事ができるすばらしい治療方法には違いありません(あくまでも条件が整えばの話ですが。。。。)。

残念ながら、インプラントは現在のところ保険治療では出来ませんので、一本につき30万円から40万円が一般的な治療費でしょうか。かなり高価な治療であることは間違いありませんし、それだけの費用がかかるために、患者さんとの行き違いからトラブルも多くあるようです。十分説明を受けた上で、納得して治療を選択してください。



顎関節症

顎が突然開かなくなった(開口障害)、顎がカクカク鳴る(関節雑音)、口を開けると痛い(関節痛)といった症状は、いわゆる顎関節症の3大症状です。大学病院に勤務していたときは、補綴科にいたため、かみ合わせ(咬合)が原因で顎関節症状を惹起された方を多く見ましたが、欧米や最近の研究では顎関節症の原因は咬合ではなく、歯ぎしりや食いしばりと言ったブラキシズムが大きな要因であるとされてきています。人は安静にしていると2−3mm歯と歯がかみ合わずに開いている状態ですが、寝ているときや仕事に夢中になっているといつの間にかかみしめており、顎の関節や筋肉に負担がかかって、顎関節症状を呈するとされています。

一般的な治療法は、噛みしめの自覚・自律訓練と開口訓練、疼痛緩和のための薬物療法ですが、歯科に置いてはスプリントと呼ばれる歯の上を透明なプラスチックの板で覆って歯や顎にかかる力を緩和する治療法が一般的です。

顎が鳴るだけでしたら、大きな問題は無いと思いますが、口を開けたときに左右に大きく顎がずれてしまう場合には片方の関節円板(顎の関節と頭蓋骨の間にあるクッション)がずれてしまってひっかかっているため、一度口腔外科を受診されることをおすすめします。



ホワイトニング

歯の着色には、歯石、たばこのヤニ、茶渋が原因であるもの、エナメル質減形成といって、生まれながらにしてエナメル質が形成不全のために黄色あるいは茶色味がかっていたり、縞模様になっているものなど、いろいろありますが、
ホワイトニングとは、歯石除去や歯の表面の研磨では落とせない歯自体の色を白くする方法です。年齢とともに歯が黄色味がかってくるのは、エナメル質表面の性状の変化とされていますが、ホワイトニングはエナメル質の表面に過酸化尿素などの漂白剤を用いて表面を白く見せる方法です。一般的には歯科医院内で行うオフィスブリーチングと自宅で行うホームブリーチングがあります。オフィスブリーチングは1回の治療でもかなり白くなりますが、やや透明感が無くなってしまうため、個人的にはホームブリーチングの方がきれいに白くなるのではないかと思います。ただし、ホームブリーチングの場合は1日2時間程度、2週間続ける必要があり、根気が必要ですが。。。
ホワイトニング自体は大きな為害性はありませんが、知覚過敏症状がでることがあります。また、得られた白さは永続的なものではなく、数年で後戻りすることがあることを知っておいてください。
ホワイトニングは、病気の治療ではないため、もちろん保険は利きません。歯科医院によって異なりますが、2万円から5万円程度かと思います。ご希望があるようでしたら、かかりつけの歯科医院に相談してみてください。



矯正
乳歯がきちんと隙間無く生えているのできれいな歯並びかと思っていたら、大人の歯が生えるスペースが無くて永久歯があらぬ方向に生えてきたといったお子さんをお持ちのお父様、お母様はいらっしゃいませんか。柔らかいものばかり食べる、良く噛まないで飲み物で流し込んでしまう、といったことで、顎の発育が十分でなく、歯が正しい位置に生えていないお子さんが増えているのは事実です。顎の骨の発育異常(骨格性の問題)でなければ治療の開始時期は永久歯が生え揃ってからでも遅くはありませんが、一度現在の状態を矯正専門医に診てもらった方が良いかと思います。矯正は大人になってからでももちろん可能です。ただし、歯周病が進行していると、移動した歯はついてきてくれません。矯正治療をされる前にきちんと歯周治療をしておく必要があります。もちろん、虫歯の治療もです。

矯正治療は時間や費用がかかるといった不安があるかと思いますが、相談だけならば無料で行ってくれるか数千円かと思います。1−2回の検査、診断で3万円前後、治療期間は、一般的に全顎矯正で2年近くかかり、70万円から100万円、月一回の調整に5000円といったところが平均です。歯がきれいに並んだ後も後戻りしないように2年近くは保定期間が必要になります。時間と根気、費用はかかりますが、歯は健康増進、社会生活においても大切な役目をはたします。矯正治療にも目を向けてみてください。


千駄木あおば歯科千駄木あおば歯科

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